素朴な疑問を解決!就職と転職における自己分析の違い

素朴な疑問を解決!就職と転職における自己分析の違い

素朴な疑問を解決!就職と転職における自己分析の違い

転職にあたって「自己分析は就職と同じでいいのかな」と悩んでいませんか?

確かに就職も転職の自己分析も共通している点はありますが、完全に同じというわけではありません。

就職と転職の違いは、志望動機や面接のアピールの仕方にも影響してくるので、自己分析を始める前に知っておくといいでしょう。

そこで今回は、公務員と民間企業の両方を経験してフリーランスになった筆者が、就職と転職における自己分析の違いについてご紹介します。

この2つ!就職と転職における自己分析の違い

就職も転職も「企業に採用される」という目的は同じです。

しかし、両者には違いもあるので、転職を成功させたいのであれば最初に理解しておきましょう。

ここでは自己分析に特化して、就職と転職における違いを以下の2つに分けました。

1、企業が求める人物像

転職の自己分析を始める前段階として、企業が求めている一般的な人物像は知っておく必要があります。

なぜなら、ここを間違えるとアピールで失敗する可能性があるからです。

具体的に就職と転職とでは、以下のように求める人物像が異なります。

就職:人柄や将来性

転職:即戦力

就職の場合は、まだ仕事経験がない学生が対象なので、企業は人柄や将来性を重視して採用します。

専門性を求められるケースも少なく、配属先は入社してからでないとわかりません。

いわゆる人間性が重視されるということです。

一方で転職の場合は、明確にやってもらいた業務やポジションがある場合がほとんどです。

企業は専門性や経験を活かして、すぐに結果が期待できる人物を求めています。

しかし、企業によっては、やる気や意欲などを重視する企業もあります。

そのため、すべての企業が必ずしも高いスキルや実務経験を持った、即戦力だけを求めているわけではありません。

2、自己分析で探るポイントの違い

自己分析を始める前に、以下の就職と転職におけるポイントの違いを理解していると、効率的に作業を進められるでしょう。

就職:学生時代の経験やエピソードが中心

転職:仕事上の経験が中心

就職ではまだ仕事経験がないため、仕事への意欲や向き合い方などが中心にチェックされます。

しかし、転職において企業が知りたいのは、実務経験です。

  • 担当した業務や経験
  • 工夫したこと
  • 成果や評価、学んだこと

などです。

転職では多くの企業で即戦力が求められるので、自己分析の中心も仕事上の経験が中心となります。

「本当にやりたいこと」などを見つける場合には、子ども時代に好きだったことなども探る必要がありますが、効率的に自己分析をしたいのであれば、転職では仕事経験の棚卸しからした方がいいでしょう。

自分に「どんな業務経験があって」「どんな工夫・行動をしたのか」「それをどう企業に活かせるのか」から考えてみることをおすすめします。

就職と転職における自己分析の共通点

ここまで就職と転職における違いについて説明してきましたが、両者には共通点もあります。

仕事で活かせる “強み” を見つける

転職でも就職と同じく、強みを見つけないといけません。

強みとは長所やできることなど、言い方はさまざまですが、つまりは、企業へのアピールポイントです。

誤解しないでほしいのは、強みは何も「トップクラスの営業力」「誰も持っていない資格を持っている」など特別なスキルである必要はありません。

そんな強みを持っていないと転職できないのであれば、世の中のほとんどの人は転職できないでしょう。

強みを探すときに大事なのは、あなたがしてきた経験やスキルが「仕事に活かせるかどうか」です。

たとえ些細なスキルだったとしても、その経験が仕事に活かせるのであれば、十分に強みといっていいでしょう。

たとえば、以下のようなことです。

・コツコツ粘り強くできる
・業務のミスや抜けにすぐ気付く
・状況の変化に強い
・細かいことに気付ける
・考える前に、行動できる

仮に「事務を3年間やった」などの実務経験があるのであれば、それができた背景に「コツコツ粘り強くできる」などの強みがあったか、もしくはその仕事で身に付いたからかもしれません。

私は公務員を経験して、アウトドア専門学校に入学・卒業した後、未経験の保険営業に就きましたが、そのときの私の強みは「わかりやすく話せること」でした。

これまで7年以上、子ども対象の仕事をしてきて、話す順番や言葉選び、簡潔な説明には試行錯誤してきたからです。

専門学校時代には、友人からも「話がわかりやすい」と言われた経験があります。

そして、その強みは、対人での説明やコミュニケーション力が求められる、営業にも活かせると思いました。

「たいしたスキルなんてない……」と思っていても、それは自分が自覚していないだけかもしれません。

じっくりと職務経験や気持ちを振り返ることで、見えてくる強みがあると思いますよ。

入社したい理由

入社したい理由とは、「なぜ、そこで働きたいのか?」です。

今のところ入社したい企業がない場合には、「転職したい理由」を振り返ることになるでしょう。

しかし、そうはいっても、

  • 今の人間関係がイヤだから
  • 残業が多いから
  • 上司が意見を聞いてくれない

など、ネガティブな理由しか出てこないもありますよね?

でも、だからといって、転職できればどこの企業でも良いわけではないと思います。

仮に「どこの企業でもいい」と思っているのであれば、転職後に企業とミスマッチがあったり、キャリアが積み上がらなかったりして、将来後悔してしまう可能性があるでしょう。

そのため、たとえネガティブな理由が心の奥にあったとしても、どこかで前向きな転職理由も見つけないといけません。

それは自分にウソをついたり、本当の気持ちを無視したりするのとは違います。

ネガティブな理由を持ちながらもそれを前向きな理由に転換するか、もしくは別の転職理由を見つけるということです。

別の転職理由を探す場合には、どんな業界や企業があるのか調べて、興味の幅や視野を広げてみるといいですよ。

企業はあなたの人間性も知りたい

一般的に転職では即戦力が求められますが、企業は人間性も知りたいと考えています。

一緒に働くメンバーになるかもしれないので、当然ですよね。

人間性の意味は多岐に渡りますが、やる気や仕事への意欲、大切にしている思い(価値観)などです。

価値観は目には見えませんが、仕事の姿勢や行動となって現れます。

たとえば、「人を大切にしたい」と思っている人がいたとしましょう。

そういう人が営業職にいけば、接客も丁寧な上、気の利いた気配りができるため顧客から信頼されるでしょう。

企画・開発職に就いた場合には、ユーザーの利便性や満足度を大切にすると想像できるので、商品やサービスの質が向上する可能性があります。

職場では仲間を大切にし、思いやりのある態度で接してくれるでしょう。

自己分析においてこういった人間性の部分は、仕事での自分の行動や工夫、そのときの感情を振り返ることで見えてきます。

「▲▲の仕事で、辛抱強く話を聞いた」
「悩みの声があったので、■■という商品を作った」
「部下のアイデアを実現までサポートした」

これら仕事の背景には、「人を大切にしたい」という価値観が共通してあるといえます。

転職では即戦力となる人材が求められますが、企業としては一緒に働くメンバーになるかもしれないので、自分の価値観なども知っておくようにしましょう。

まとめ

就職も転職も、自分の経験やスキルを棚卸しして、強みを見つけ出す点では共通しています。

しかし、企業が求める人物像や自己分析で探るポイントには、以下のような違いがあります。

 就職転職
企業が求める人物像人柄や将来性即戦力
自己分析で探るポイント学生時代の経験が中心仕事上の経験が中心

転職では即戦力が求められるため、自己分析も「どんな業務経験やスキルがあるか」「それを企業にどう活かせるか」がポイントです。

ただし、やる気や人間性を重視する企業もあるので、必ずしも即戦力でないと転職できないわけではありません。

経験や強みも特別なものは必要なく、ビジネスに役立つかどうかが重要です。

「自分には大した経験もスキルもない……」と思っていても、一つ一つの仕事経験を整理していけば、「こんなことで役に立てるかも」というカケラが見つかる可能性があります。

あとは志望動機や面接に向けて、そのカケラをアピールポイントとなるように言葉にしていく作業になるでしょう。

自己分析の前に軽く企業研究もして、これまでの経験やスキルにとらわれず、広い視野で転職先を探してみてくださいね。